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スカイパーフェクトTV『ちょっと贅沢!欧州列車旅行』第47話ブルゴーニュ編

2011年2月24日 (木)


スカイパーフェクトTV旅チャンネルの「ちょっと贅沢!欧州列車旅行第47話~ブルゴーニュ編~」が2月26日(土)15:00より放映されます。

今回はブルゴーニュ地方の旅。アルカンが取り扱うパン・デピスメーカー「ミュロ・エ・プティジャン」、ワインからはお馴染みの「ドメーヌ・シャンソン」が紹介されます。今回はコラム初登場の“パン・デピス”についてご紹介いたします。
また、「ドメーヌ・シャンソン」に関する記事はコチラより閲覧することができます。


『パン・デピス』は直訳すると“スパイス入りのパン”で、グリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」のお菓子の家の材料にも使われていました(初版はパンで作られた家だったそうです)。砂糖は一切使わずに、はちみつとシナモンやクローブなどのスパイスをたっぷり練り込んで焼いたちょっと固めのパウンドケーキのような食感のお菓子です。フランスをはじめ、ヨーロッパ各地で親しまれる最も歴史のあるお菓子のひとつです。

『パン・デピス』の起源は、中国で作られていた「ミ・コン」と呼ばれるパンだったと言われています。「ミ・コン」は、小麦粉とはちみつを使って焼いたパンで、10世紀頃から作られていました。はちみつがたっぷり入っているので、栄養食としても評価の高たったパン・デピスは、チンギス・ハンの遠征時の保存食としても食べられてました。やがてこの「ミ・コン」がトルコやアラブに伝わり、11世紀には、十字軍のアラブ遠征によりヨーロッパへもたらされました。ヨーロッパではさらにスパイスが加わり、クリスマスの贈り物や薬などとして、スペシャルな食べ物と扱われていたようです。

現在、『パン・デピス』はフランス各地で作られ、特に有名なのがアルザス地方、ブルゴーニュ地方ディジョン、シャンパーニュ地方ランスです。『パン・デピス』は地域によってもその土地ごとに食感や形が異なります。
アルザス地方ではノーマルなパウンド型の他に、子供の守護神である聖・ニコラ(サン・ニコラ)の木型で焼かれた『パン・デピス』がクリスマスマーケットなどで多く売られています。ビスキュイやサブレタイプのもの、チョコレートでコーティングしたものなど、味も様々で種類も豊富です。“パンデ・ピス博物館”というのもあるそうですよ。
シャンパーニュ地方のランスは、代々その仏国王が載冠式を行うなど、王室に深く関係し、『パン・デピス』を王室に献上していた優秀な職人が多く集まっていました。ランスの『パン・デピス』に生地にはライ麦粉が使われ、その製造の独占権を主張していましたが、17世紀以降からは各地で売られるようになりました。
ブルゴーニュ地方ディジョンの『パン・デピス』は、フランダースの犬の舞台でもあるフランドル地方の王女がブルゴーニュ公国のフィリップ3世に嫁ぎ、ディジョンでも作られるようになったという説や、ブルゴーニュ公が献上された『パン・デピス』を大変気に入り、職人をディジョンに住まわせたところから名物になったとも言われています。また、ディジョンの『パン・デピス』には、おもに小麦粉が使われます。

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そして、ディジョンを代表する『パン・デピス』の老舗が「ミュロ・エ・プティジャン(Mulot&Petitjean)」。1796年の創業以来200年以上にも渡り、ディジョンのパン・デピス職人の秘伝の技を変えることなく守り続けています。
良質な小麦粉をベースにはちみつ、卵、スパイスを加え、伝統的なレシピで手間ひまかけて作られた本物のディジョン産の『パン・デピス』です。
ずっしりと重たく、アルカンに入荷する時は、座布団程の大きさと形でビックリさせてくれます!!

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入荷時のパンデピス(生地の表面にミュロ・エ・プティジャン ディジョンと記載されています。)


スパイスの奥深い香りとハチミツのしっかりとした甘さのあるちょっと固めのパンです。アルカンでは主にレストランやホテルに納めていましたが、今回、エピスリー・アルカンでも販売を始めました。500g単位でお買い求めいただけます。

【エピスリー・アルカンオンラインストア】
パン・デピス販売ページ↓↓↓

http://www.arcane-jpshop.com/shop/item_list?category_id=107610

『パン・デピス』の食べ方は様々です。もちろん、そのまま食べても美味しいし、トーストしても香りが発ってまた違った味わいを楽しむことができます。そして、塩気のある食材ともよく合います!フランスでは、薄くスライスしてフォアグラやチーズ、生ハムなどをのせて食べたりもします。また、コーヒーに浸して食べたり、なかにはアイスクリームをのせて食べる人もいたり。“なんでもいけちゃう”パン・デピスなのです。フランス人にとっては、子供の頃から親しまれている馴染み深い味わいです。
今回放送されるブルゴーニュ地方の旅は、またまたおいしい旅になりそうです。


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