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ドイツ 『アヌーガ国際見本市』 Part1

2011年10月28日 (金)


今回から2回に亘って、ヨーロッパ最大の食材市場ランジスについて報告いたします。

毎年秋にドイツケルン市で開催される食品の国際見本市アヌーガ国際見本市への参加および、取引先との商談を兼ねて10月初旬より、フランス、ドイツへ出張いたしました。下記は取引先訪問に先立って訪れましたパリ郊外にありますランジス市場への訪問記です。

早朝4:15着の便であるにも関わらず、アルカン パリ オフィスのパイアン氏が出迎えてくれたことに感激。8ヶ月ぶりの再会となりました。

シャルルドゴール空港から最初の目的地ランジス市場迄はパリを迂回して車で1時間程の道のり。車内で早速iPadを海外モードに設定し直す作業をしていると、ラジオからはAppleの創始者steve jobs氏死去のニュースが流れ、何とも印象深い初日となりました。

ランジスはヨーロッパ最大の市場として知られ、1969年に現在の場所に移転する迄はパリ市内にあったとのこと。親戚の方がチーズの仲買をされていた関係で幼い頃から週1回は旧ランジス市場に通っていたパイアン氏にとってランジス市場は自宅の庭同然とのことです。

一口に市場といっても、敷地面積232ヘクタール(世田谷区の約3倍)、登録業者数20,000社、市場内店舗数1,300店舗、従業員12,000人、駐車場スペース26,000台、年間売上73億ユーロ(約7300億円)というケタ違いの巨大市場で、とても1日で回りきれるものではありません。

アルカンは勿論正規の登録業者なので何処へでも出入り自由ですが、築地市場同様、一部ですがマナーの悪い観光客が増えている事もあって、最近は駐車禁止を厳格に運用したり、あの手この手で正規の業者の仕事がスムーズに運ぶ様、地元警察も協力しているそうです。因みに登録業者でないと、原則ここで商品を売り買いする事は出来ませんが、エリア外に隣接している所謂、場外市場の店舗では(築地同様)観光客も商品を購入出来るそうです。

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最初の見学場所は魚市場で、アルカン向けの海鮮食材を一手に引き受けてくれているフランソワ氏(写真中央)が案内してくれました。

魚市場の従業員の皆さんは午後10時が出勤時間。午前2時から市場が開き大体5時位に取引が終わります。その後掃除、伝票等の事務処理、遅い朝食を挟んで全ての業務が終了するのが午前10時。このサイクルが月曜から金曜まで週6日続きます。月曜のセリは実質日曜の夜中開始ですから本当の休みは土曜日と休日のみということになります。

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写真はご存知アルカンの提供する代表的食材のひとつブルターニュ産オマール・ブルー。全体に青味がかっているのが写真でもお分かりいただけると思います。シェフによってはオスの方を好む方もいますが、メスは卵を持っている為、産卵の時期のメスは高値となります。

写真のモノで5.6キロ。ランジスには北米からロブスターも入ってきますが、このサイズはロブスターではまずお目に掛かれないそうです。

片方のハサミでモノを砕き、もう一方で切り裂く様になっています。気性はとても激しく包帯のようなテープがないと、水槽の中でケンカになってしまい、お互いを保護するためにハサミを使えない様にしているそうです。因みにフランソワ氏によると、鉛筆位なら簡単に切って砕いてしまうそうです。もし間違って指を挟まれたら…

魚市場と言っても扱っているのは海産物全般。珍しい貝や海藻類も豊富です。皆さん気さくに写真に応じてくれました。こんな時間に(午前5時前!)ランジス市場にやって来た外国人に興味を持ってくれたのかも知れません。

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鳥肉市場は魚市場の反対側に位置しており、車で5分程の距離にあります。ランジス市場のドンこと(勿論ニックネームでチャンとした会社の社長さんです)A社のジーノ社長にご挨拶をした後、同社が取り扱っているジビエ(野禽)の数々を拝見しました。

これらは殆どが英国からのモノで、趣味であるハンティングが同時にビジネスとして成立している英国では8月の狩猟の解禁と同時に撃ち落とした様々なジビエ(写真はキジ)の仲買ビジネスもスタートします。残念ながらフランスではまだハンティングは趣味の域を超えていないそうで、フランス産のジビエの供給は不安定で英国と比べると、まだまだ産業と言える程には成長していないそうです。

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写真は英国で仕留められた大鹿の肉。何と体重160㎏の大物で、日本には輸入出来ませんが、当地では大変高価な食材として取引されています。

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こちらはT社の輸入部長。

余りの広さにとても1回では紹介しきれませんので次回はランジス市場探訪記その2として引き続きランジスをご紹介したいと思います。


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