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【インタビュー】フランス塩メーカー サラン社 輸出部長 エレーヌ・ボネ氏

2012年3月14日 (水)


今回は世界的な塩メーカー、フランス サラン社の食用塩輸出部長のエレーヌ・ボネ氏にインタビューしました。
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ガゼット・アルカン(以下GA):まずはエレーヌさんの経歴を教えてください。

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エレーヌ氏:ビジネススクールを卒業後、アルカンでも取り扱っているボンデュエル社で販売とマーケティングの後に輸出を担当し、その後サラン社に入社し、現在は食用塩の輸出一筋といった所です。

GA:ボンデュエル社にいらしたとは、アルカンとは縁が深いですね。

エレーヌ氏:そうですね。これまでずっと食品関係の仕事、それも輸出畑を歩いてきました。

GA:サラン社は幅広い塩製品を扱っていらっしゃいますね。

エレーヌ氏:そうですね、サラン社は食用の塩に限らず、プールに撒く塩や、雪を溶かす塩なども取り扱っています。

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GA:では、アルカンが取り扱っている「カマルグ」と「バレーヌ」はどのような位置づけの商品ですか?

エレーヌ氏:簡単に言うと、「カマルグ」はプレミアムブランドの高級品、「バレーヌ」は日常使いができる一般商品として分けられます。

GA:それでは、料理ではどのような使い分けをなさっていますか?

エレーヌ氏:最後の味付けに使うのは「カマルグ」、調理中に使うものには「バレーヌ」が良いでしょう。例えばフォアグラやトマト、モッツァレラなどの最後に少し乗せるには「カマルグ」を、煮たり焼いたりする際には「バレーヌ」を…というような使い分けです。

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GA:どちらの塩もカマルグの街で作られています。カマルグの街は大変美しいと言われますが、紹介してもらえますか。

エレーヌ氏:カマルグの街はもともとフランスの国定公園の中にあり、ここにしか生息しない木や鳥がたくさんいます。ピンクフラミンゴは有名です。

そのような街なので、さまざまな規制がありますが、おかげで現在も美しい景観を保持することができています。塩田には観光用に小さな線路を引き、車中から見ることもできますが、見学できる範囲は全体のごく一部に限定されています。そのようにして自然を守っている訳です。

サラン社は長年、国定公園を守るプロジェクトにも参加しています。

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GA:「カマルグ」は伝統的な製法で作られているので自然の影響を受けやすいと思いますが、その面でご苦労はありますか?

エレーヌ氏:最も大切なのは何より天候です。機械で大量生産すれば品質も均一で、生産量も安定するのですが、あえてやりません。それが自然海塩「カマルグ」の特徴です。

自然な製法で作られるので、海藻が混じっていたり、色がやや灰色がかっていたり、形や粒が不揃いなことがあります。ヨーロッパの人々はこういった製品も自然由来だから…と抵抗が無いのですが、日本や韓国では自然由来の混入物も非常に深刻な問題になるので、そういった難しさは時折感じます。

貝殻や海藻は金属探知機で調べても発見できないので、人間の目で検査をしています。伝統的な製法の難しさですね。

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GA:温暖化の影響はありますか?

エレーヌ氏:現在のところ、南仏のカマルグは大きな影響はありません。それよりも突発的に来る台風が大変です。

GA:台風の時はどうするのですか?

エレーヌ氏:台風が来る前は天気予報を注意深く見て、塩田に天蓋をかけ万全の準備をします。台風が過ぎたら天蓋を外し、水はけを良く整えます。職人たちはベテランなので、海の色で塩度が分かったり、天候に立ち向かったりすることができるのです。

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GA:サラン社は150年もの歴史がありますが、時代と共に変化してきたことはどのようなことでしょうか?

エレーヌ氏:中身や製法は古いものだけれども、パッケージやパック作業は新しい技術を用いて、安全な商品を提供しています。

また、お客様のご要望によって使い勝手の良いサイズやデザインになっています。お客様のご要望は私たちの推進力です。

GA:味の面での変化はありますか?

エレーヌ氏:15年前にペルル ド セルが発売されました。それまでは一部のプロの人だけが使うものでしたが、現在では一般家庭でも広く使われるようになりました。そういった要望の変化はありますね。

GA:本日は、興味深いお話をありがとうございました。


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