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【インタビュー】イタリア ワイン『ギルラン』オスカー・ロランディ氏

2014年12月22日 (月)


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本日は、イタリア最北に位置するトレンティーノ=アルト・アディジェ自治州の
ワイナリー「ギルラン」よりジェネラル・マネージャー、オスカー・ロランディ氏を
ガゼット・アルカンにお招きしてのインタビューです。

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GA:ガゼット・アルカンにようこそ!まずはあなたのビジネスキャリアについて
お話しいただけますか?

Oscar氏:ギルラン社では6年になりますが、私のワイン・ビジネスのキャリアは
おおよそ15年になります。ワイン業界に入ったのは、ちょっと遅かったのですが、
実はその前はプロのバスケットボールの選手だったのです!
(オスカー氏は2mを超える長身!!)

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13歳の時に家を出てミラノでナショナルチームのユースのチームに入り、
15歳~17歳まではヴェローナやヴェネチアやミラノのチームでプレイしていました。

しかし不幸な事に18歳の時に左足の骨を複雑骨折してプロ・バスケットボール
プレイヤーとしてのキャリアを諦めねばなりませんでした・・・。

とてもショックで立ち直るまで時間がかかりましたが、これも人生と割り切って
キャリアを変更することを決心しました。

そして、ドイツとイギリス・ロンドンのビジネススクールに行き、企業で働いていましたが、
その後、地元に戻ってワイナリー・トラミン(Tramin)で働くことになりました。

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GA:失礼ですが、今、おいくつで?

Oscar氏:45歳です。

GA:お若く見えますね!

Oscar氏:ありがとうございます。

GA:あなたは、とても大柄で生粋のイタリア人っぽくないですが、
ご両親はドイツ系ですか?

Oscar氏:父はオーストリア で母は生粋のヴェニス生まれですよ(笑)。
二人共、ワイン・ビジネスに携わっていたこともあり、この業界には入ることを
決めたのだと思います。


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GA:なるほど!早速ワイナリー・ギルランについてお尋ねいたします。


ギルランが位置するアルト・アディジェにはたくさんの小さなワイナリーが
存在する中、ギルランは200のブドウ生産者からなり、標高250mから
900mと高低差のある240ヘクタールの畑を有し、様々なバラエタル(単一品種)
ワインを産出するワイナリーですよね?

Oscar氏:その通りです。このエリアはメイン・シティのボルツァーノ を中心に
ランドスケープに優れた素晴らしい地域なのです。

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Oscar氏: そしてこのアルト・アディジェは歴史的にドイツ、オーストリアの
両方の影響を受けたイタリアの中でも興味深い地域でもあります。


GA:フランスのアルザス地方の文化と似ていますね?

Oscar氏:その通りです。1918年までは、この地域はオーストリア帝国に属して
いましたが、第一次世界大戦後、イタリアに帰属することになりました。

未だに、このエリアでは第一外国語にドイツ語の習得が義務付けられています。
このことは、子供達にとても良い影響があります。なぜなら全ての子供たちは
バイリンガルで、就職の時にとても有利になるからです。

話がそれましたが、この文化圏ではワインを造る上でも文化がテロワールに
影響を与えているのです。言うなれば、入口はドイツワインでも出口は
イタリアワインとでも言ったところでしょうか(笑)

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GA:あなたのワインは、どのヴィンテージも安定した味を保つ秘訣があるそうですが?

Oscar氏:ギルランの“フローラ”シリーズは、毎年、異なった土壌のブドウを
ミックスして造ります。その事で、品質を維持し、かつ個性的なテイストを
表現する事ができるのです。もちろん単一畑で作ったワインもとても
品質に優れ、様々な品評会で高い評価を頂いています。

GA:このような造り方は、このエリアの他のワイナリーでも行われていますか?

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Oscar氏:それは分かりませんが、私が6年前にこのワイナリーに着任したとき、
素晴らしいブドウ生産者と優れたワインメーカーが既に存在していましたが、
もう一つ個性が欲しいと考えていました。その時この取り組みを考えたのです!

GA:素晴らしい!

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GA:また、とてもチャーミングなラベルも魅力の一つですね!

Oscar氏:これは、私の担当です。私がこの会社に着任した時は全く別の
ラベルでしたが、様々なバラエタルワインを持つこのワイナリーにふさわしい
個性的なラベルを考えていたとき、地元の有名なイラストレーター、
パル・フローラル氏と交流があったことをきっかけにラベル制作を依頼しました。

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単一品種には、グラスに注がれたワインのイラストを描いてもらい、ピュアで
クリーンなイメージを表し、また、すぐにギルランのワインと認識できるようにしました。

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GA:“448 s.l.m”についてお話しいただけますか?

Oscar氏:私が着任した2008年当時、全てのワインが単一品種のワインで、
ワインメーカーに、「なぜこの素晴らしい品種をブレンドした個性的なワインを
造らないのかい?」と尋ねたところから生まれたワインです。

このワインはギルランのフルーツ、ミネラル、アロマティックを兼ね備えた
エントリーワインとして人気を博しています!


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このワインの名前の由来は、ある夜、ワイナリーからの家路の途中に、
畑の標高の平均を計算してみたら448mであることが分かり、4種の
ぶどうから成るこのワインの名称にピッタリ合うと思いったのです!

448はクアトロ・クアトロ・オットと読みますが、イタリア語で「すぐに、瞬時に」
という意味の「in quattro e quattr’otto」という表現があるのですが、友人に
会って「ちょっと一杯飲みに行こう」と誘われたときの返答としてよく使われます。

まさにエントリーワインとしてピッタリの名前でしょう!

GA:ユニークな名称ですね!!

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GA:また、あなたのワイン“フローラ”のトレビッキエーリ(Tre Bicchieri)を
始めとして多くのアワードを受賞していますね!

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Oscar氏:とても名誉な事です。とくにガンベロ・ロッソ(Gambero Rosso)では

毎年受賞しています!この2年間で、アルト・アディジェで最も品質の優れた
ワイナリーとして認識されるようになりました。

ギルランの歴史は90年以上続いていますが 、この5年間の投資や努力のおかげで
過去最高に評価が上がっています。私たちのチームをとても誇りに思います!

でも、まだまだ成長しますよ!!

GA:素晴らしい!
日本では、まだまだアルト・アディジェのワインは有名ではありませんが、
ギルランがこのエリアのワインの評価を更に高めていくことに違いありません!

Oscar氏:ありがとうございます。イタリアワインの中で、このエリアの売上は
たった0.7%に過ぎません。この数字は可能性を意味していると考えます。


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GA:最後に日本のワイン消費者の方々にメッセージをお願いいたします。

Oscar氏:ワインは、ただ単なる飲み物ではありません。食べ物があってこそ
引き立つのがワインです!ギルランのワインは天ぷらや、お刺身、お寿司などの
日本料理にも、間違いなくマッチすると思いますので、どうぞ味わってみてください!

GA:今日はどうもありがとうございました。


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